板金作業紹介 その2
2012年03月08日
先日の記事では板金作業のうち、スタッド板金について紹介しました。
今回は板金の二つの段階のうち、
? 整形した部分にパテを塗布し、元の形に戻す。
の段階について紹介します。
スタッド板金を行った後に、パテによる整形作業を行います。
スタッド板金を行ったボディには細かな凹凸が残っています。
その凹凸にパテを塗布して元通りの滑らかなボディラインを整形します。
パテには大きく分けて二種類あり、下地用と仕上用のものがあります。
下地用のパテは厚く塗ることが出来るので、ボディの凹凸を整形する時に適しています。
しかし、下地用のパテは「巣穴」ができやすく、また、表面が滑らかではありません。
ここに仕上用のパテを塗布して「巣穴」をふさぎ、表面を滑らかに仕上げます。
「巣穴」とは、パテに空気が入って出来る穴のことです。
まず下地用のパテを塗り、乾かし、粗い目の紙ヤスリで整形します。
次に仕上げ用のパテを塗り、乾かし、細かい目の紙ヤスリで整形します。
この作業の良否によって塗装後の仕上がりが大きく異なります。
当工場のスタッフも熟練の技術を駆使してパテを塗布します。
パテによる整形の後に、サフェーサーを塗布します。
色が似ていて判りづらいかもしれませんが、右側にサフェーサーが塗布されています。
サフェーサーとは塗装の下地です。パテは塗装を吸い易い性質があります。
サフェーサーでパテを全て覆うことで塗装後の色ムラを防ぎます。
よって、サフェーサーはパテよりも大き目の範囲で塗布します。
サフェーサーを塗り、乾かし、さらに細かい目の紙ヤスリで整形します。
これで塗装前の準備が完了です。
今回はパテの塗布作業について紹介しました。
次回はいよいよ塗装についてご紹介します。
車が元の輝きを取り戻すまでもう少しですね。
お楽しみに。